【動画】福島県民健康調査における甲状腺スクリーニング検査の倫理的問題(高野徹阪大医学部講師2018/04/14)

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市民社会フォーラム第216回学習会
福島県民健康調査における甲状腺スクリーニング検査の倫理的問題
講師:高野徹さん(大阪大学医学部講師・阪大病院臨床検査部副部長)
日時:2018年4月14日(土)18:30~20:30
会場:大阪市立住まいの情報センター研修室     

開催趣旨:2011年10月以降、福島県では県民健康調査の一環として、福島第一原発事故当時におおむね18歳以下だった福島県民約38万人を対象に、甲状腺のスクリーニング検査(無症状の集団に対して超音波で甲状腺の状態を調べる検査)が継続され。現在3巡目を実施し、2018年5月からは4巡目が開始される予定です。
 甲状腺検査を含む県民健康調査の目的は、「県民の不安を解消すること」と「県民の健康を見守ること」とともに、「事故による被ばく線量の評価を行うとともに被ばくによる健康への影響について考察すること」と「事故の影響が県民の健康に及ぶ事態を想定してその予防や治療に寄与すること」とされています。
 しかし、県民調査検討委員会で、医学研究的側面を鑑み倫理的観点から評価し直すべきであるという意見が出されています。
医学者からは「過剰診断」のおそれがあるゆえに、「ヘルシンキ宣言(人間を対象とする医学研究の倫理的原則)」からして、甲状腺のスクリーニング検査の中止ないし見直しすべきとの意見も出されています。
 今回は県民健康調査検討委員会委員と甲状腺検査評価部会委員を兼務し、大阪大学で甲状腺の研究を専門とし多くの治療にもあたっている髙野徹さんに、県民調査をめぐる論争にかかわって、甲状腺がんの自然史、過剰診断、過剰治療のリスクなど、一般市民には分かりにくい医学的常識について講演いただきます。

 ■高野徹(たかの・とおる)さん
大阪大学大学院医学系研究科 内分泌代謝内科学講師・阪大病院臨床検査部副部長。
1986年、東京大学理学部天文学科卒業。90年、大阪大学医学部医学科卒業。94年、大阪大学医学院医学系研究科修了。
94年、大阪大学助手。99年から大阪大学講師。
専門は新規発癌理論(芽細胞発癌説)の確立と甲状腺癌の分子診断法の開発、内分泌疾患。