■□■市民社会フォーラム協力企画■□■
出版記念企画
福島の甲状腺検査と過剰診断
子どもたちのために何ができるか
日 時 2021年8月10日(火)18:30~20:00(開場18:00)
主 催 毎日メディアカフェ
協 力 あけび書房/市民社会フォーラム
第1回 この本で伝えたいこと
第2回 高野徹さんのお話し①
第3回 緑川早苗さんのお話し①
第4回 児玉一八さんのお話し
第5回 菊池誠さんのお話し
第6回 高野徹さんのお話し②
第7回 緑川早苗さんのお話し②
第8回 大津留晶先生のお話し
第9回 今後検査をどうすべきか?
第10回 質疑応答とまとめ
10年前の福島第一原子力発電所の事故のために、福島県の多くの方々は甚大な被害を被ってしまいましたが、事故で放出された放射性物質によって健康影響が出ると考えられる量の放射線被曝はないことが分かったのは不幸中の幸いでした。
しかしその一方で、福島県の子どもたちに大変な問題が起こってしまいました。それは、甲状腺検査でがんが数多く発見され、「過剰診断」という深刻な問題が発生したことです。過剰診断とは、「治療せずに放置しても、生涯にわたって何の害も出さない病気を見つけてしまうこと」です。福島第一原発事故がもたらした被害の中で、過剰診断はもっとも深刻なものの一つです。
『福島の甲状腺検査と過剰診断 子どもたちのために何ができるか』(あけび書房)を著した著者が、甲状腺検査に関する最新の情報を提供し、それに基づいて福島県の子どもたちに最善の結果をもたらすために、そのありかたをどのようにすべきかを提案しています。
※このイベントはオンライン開催イベントです。
オンライン参加申し込みの方には、参加方法・アクセス情報を開催前日までにメールでお知らせします。(オンライン参加者の方は自宅など、静かな場所での参加に限ります。)
■登壇者
髙野 徹(たかの・とおる)
大阪大学医学系研究科特任講師
医学博士。大阪大学講師を経て現りんくう総合医療センター甲状腺センター長兼大阪大学特任講師。専門は甲状腺がんの分子病理学。2019年よりヨーロッパ甲状腺学会小児甲状腺腫瘍診療ガイドライン作成委員。
緑川 早苗(みどりかわ・さなえ)
宮城学院女子大学教授
医学博士。専門を内分泌代謝学とする内科臨床医。福島県立医科大学糖尿病内分泌代謝内科講師を経て、原発事故後は放射線健康管理学講座(准教授)に異動し、甲状腺検査の実務、管理に携わる。
大津留 晶(おおつる・あきら)
長崎大学客員教授
医学博士。専攻は内科学、被ばく医療学。2011年より福島県立医科大学医学部・放射線健康管理学講座主任教授。県民健康調査・甲状腺検査部門長を2015年~18年に担当。2020年より長崎大学客員教授。
菊池 誠(きくち・まこと)
大阪大学サイバーメディアセンター教授
理学博士。専門は生物物理学、統計物理学、計算物理学。大阪大学理学部助手・同助教授を経て、現在、大阪大学サイバーメディアセンター教授。共著に『いちから聞きたい放射線のほんとう』(筑摩書房)など。
児玉 一八(こだま・かずや)
核・エネルギー問題情報センター理事
医学博士、理学修士。専攻は生物化学、分子生物学。現在、核・エネルギー問題情報センター理事、原発問題住民運動全国連絡センター代表委員。共著に『福島第一原発事故10年の再検証』(あけび書房)など。