【レポート】『ラジオ・コバニ』上映&金千秋さんトーク(2018/7/8日@元町映画館)

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元町映画館のイベントレポートから転載しました。

2018.07.10 7/8(日)『ラジオ・コバニ』スペシャルトーク開催!

ISとの戦闘で瓦礫と化したシリア北部のクルド人街コバニで、友人とラジオ局を立ち上げた20歳の大学生ディバロン。手づくりのラジオ番組が人々に連帯感と希望をもたらしてゆく3年間を追ったドキュメンタリー『ラジオ・コバニ』。公開を記念して、FMわぃわぃ総合プロデューサー・金千秋さんをお招きして、スペシャルトークを開催しました。

1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災をきっかけに神戸・長田を拠点とし、誕生したコミュニティーラジオ・FMわぃわぃ。コミュニティーラジオは国や地方公共団体と民間企業との共同出資で設立される第3セクターに属することが多いようですが、FMわぃわぃは様々な助成金を受けNPOとして活動しています。

ことばのわからない外国人住民たちのために災害情報を多言語で放送するようになったきっかけについて、在日歴の長い在日コリアンからのラジオ放送が原点だったと金さんはおっしゃいます。またそれは在日コリアンに内在する不安からだといいます。 神戸は全国的に見ても外国人の比率が高く、中でも長田は韓国・朝鮮人が大勢住んでいます。また震災以前から、地域の中に存在する様々な差別や格差により、多種多様な人々が住んでいました。そこから摩擦もよく生まれ、「人が幸せに生きるための運動」が活発に行われる土地でもありました。そうした中で、外国人たちやその土地で肩身の狭い思いをしている人たちに向け、自分たちの国の言語やリズムの使われた音楽を流すことで仲間であることが伝わり、安心感を生むのもコミュニティーラジオの役割であるそうです。
金さんは、国の視点ではなく市民に寄り添う視点が大事だと力強く宣言されました。

またコミュニティーラジオは避難所で仲間を探すためのツールであり、不安な状態にある人々へ安心のメッセージを送るという意味では、今のSNSと同じような役割を担っているというご説明が。まさに『ラジオ・コバニ』の世界を表しているように思いました。

コミュニティーラジオの多くは聞き取りから始まり、ヒント・アイデアを自分から見つけ出し、行動を起こすきっかけとなると金さんはおっしゃいます。
またそのためにも一人一人が継続して発信をしていく必要があるとトークを締めくくられました。

始まりは小さな発信であったとしても、その内容が人々の心に響くものであれば少しずつ大きなムーブメントとなり、周囲にも笑顔が増えていくラジオというツールの力を思い知る1時間でした。

当館でも多数のラジオ(中にはFM MOOV KOBEというコミュニティーラジオも!)にレギュラー出演しているスタッフもおります。
どうぞご声援のほど、よろしくお願いします!
FMわぃわぃ公式HP →

(まりこ)

■□■市民社会フォーラム第95回映画鑑賞会のご案内■□■
     『ラジオ・コバニ』&金千秋さんトーク
日 時 7/8(日) 14:20の回上映終了後
会 場 元町映画館2Fイベントルーム
登壇者 金千秋さん(FMわぃわぃ総合プロデューサー)
※当日映画を観られた方対象、参加無料 

今回は元町映画館で公開される『ラジオ・コバニ』です。

『ラジオ・コバニ』スペシャルトーク開催決定!

ISとの戦闘で瓦礫と化したシリア北部のクルド人街コバニで、友人とラジオ局を立ち上げた20歳の大学生ディバロン。
手づくりのラジオ番組が人々に連帯感と希望をもたらしてゆく3年間を追ったドキュメンタリー『ラジオ・コバニ』公開を記念して、金千秋さんのトークを開催します。
ラジオはどのように人々に寄り添い、未来への力となっていくのか、世界初の災害ラジオであり、世界コミュニティラジオ放送協議会の日本事務所でもあるFMわぃわぃの立ち上げから、ラジオという存在についてお話しいただきます。

『ラジオ・コバニ』公式サイト
http://www.uplink.co.jp/kobani/
元町映画館公式サイト
http://www.motoei.com/

です。

『ラジオ・コバニ』スペシャルトーク開催決定! 

ISとの戦闘で瓦礫と化したシリア北部のクルド人街コバニで、友人とラジオ局を立ち上げた20歳の大学生ディバロン。
手づくりのラジオ番組が人々に連帯感と希望をもたらしてゆく3年間を追ったドキュメンタリー『ラジオ・コバニ』公開を記念して、金千秋さんのトークを開催します。
ラジオはどのように人々に寄り添い、未来への力となっていくのか、世界初の災害ラジオであり、世界コミュニティラジオ放送協議会の日本事務所でもあるFMわぃわぃの立ち上げから、ラジオという存在についてお話しいただきます。