【講演録】イスラエルとの軍用ドローン共同研究に異議あり!~武器輸出大国ニッポンでいいのか~(16/12/10土@神戸)

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2016年12月10日、新長田勤労市民センター別館(神戸市長田区)において、第191回目となる学習会を開催しました。この学習会は、2017年2月18・19日に神戸で開催する朗読劇『ガザ 希望のメッセージ』のプレ企画第1弾として開催したもので、講師として武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)の代表を務める杉原浩司さんをお招きしました。

杉原さんの講演の前に、司会を務める京都大学教授の岡真理さんが、イスラエルによる非人道的な分断や空爆が続くパレスチナ・ガザ地区の状況について解説しました。また、朗読劇の概要説明、そしてプレ企画第2弾として猫塚義夫医師(北海道パレスチナ医療奉仕団)を招いて1月21日に開催する学習会も紹介し、参加を呼びかけました。

講師の杉原さんは、これまでの自身の反戦活動への取り組みを振り返るとともに、イスラエルがパレスチナに長年にわたって加えてきた攻撃を「テスト(実験)」とみなしている点や、軍用ドローンをはじめとする最先端のITを駆使した無人兵器技術の開発、そして、防衛装備庁の役人がイスラエルの軍事産業との共同研究に期待感を表した点などを厳しく批判しました。加えて、安倍政権による武器輸出三原則の強引な撤廃により、日本の防衛産業のみならず民間企業も巻き込んで、「防衛装備」という名の武器輸出に突き進もうとしている現状に憂慮の念を示しました。一方で、民間企業の中には、武器分野に関与することへの是非をめぐって葛藤があることも紹介。「死の商人にならないでください!」という切実な声を、市民ひとりひとりがしっかりとハガキやファックス等で企業に届けていくことが極めて有効であると説きました。

 

◎岡真理さん登壇箇所&朗読劇の告知等

◎杉原浩司さん登壇箇所

 

 

◎概要

■□■市民社会フォーラム第191回学習会■□■
朗読劇「ガザ 希望のメッセージ」プレ企画①
イスラエルとの軍用ドローン共同研究に異議あり!
  ~武器輸出大国ニッポンでいいのか~

日 時 2016年12月10日(土)13:30 –16:30
会 場 新長田勤労市民センター別館 会議室A
http://www.kobe-kinrou.jp/shisetsu/pfle/index.html
講 師 武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)
      杉原 浩司さん
司 会 岡真理さん(京都大学教授)

共 催 つばめクラブ
参加費 1,000円
お申込みなしでどなたでもご参加できますが、人数把握のためご連絡くださればありがたいです。
メール:civilesocietyforum@gmail.comまで。

「日本がイスラエルと軍用ドローン(無人偵察機)を共同研究する準備を進めている」。
6月30日、衝撃的なスクープを共同通信が配信しました。
10月15日まで東京で開かれた「国際航空宇宙展」には、共同研究を打診されているとされるイスラエルの軍需企業「エルビット・システムズ」も出展しました。
イスラエルは、パレスチナを占領し、ガザ地区の封鎖を続け、ヨルダン川西岸地区では「入植地」という名の植民地を拡大しています。
ガザへの空爆や地上戦を繰り返し、多くの市民を殺傷 してきました。
戦争犯罪を続ける国と武器を共同研究するという信じられない話が、今なぜ浮上しているのでしょうか。
2014年4月1日の安倍政権による武器輸出禁止三原則の撤廃以降、日本は急速に「死の商人国家」「戦争を欲する国」へと変わりつつあります。
武器輸出を止め、日本版「軍産複合体」を作らせないために市民にできることは何か。
東京で武器輸出反対に取り組む杉原浩司さんとともに考えたいと思います。

☆平和をめざす朗読集団 国境なき朗読者たちが贈る朗読劇 
『The Message from Gaza ガザ 希望のメッセージ』
日 時 ①2月18日(土)18:30開演(17:30受付開始 18:00開場 20:30終演)
②2月19日(日)14:00開演(13:00受付開始 13:30開場 15:45終演)
会 場 神戸市勤労会館2階多目的ホール
詳 細 http://shiminshakai.net/post/1905