元町映画館のイベントレポートから転載します。
2018.12.11
12/9(日)『池谷薫監督特集』2日目トーク開催!
『池谷薫監督特集』2日目は『ルンタ』上映後に行われました。
『ルンタ』を完成させるまでの長くて困難な道のりを約1時間にわたってお話頂きました。
「さあ、何から話そうかな」で始まり、チベットに関心を持つきっかけとなった高山病でチベット人に介護してもらったこと、『ルンタ』はこの人がいなかったらできていなかった中原一博さんとの長い付き合いについて、映画を撮影することで関係者(チベット人、カメラマン、ドライバー)を危険にさらすことへの危惧、冷やご飯にかけて食べたヤク(牛に似た家畜)のヨーグルトが美味しかったこと、などなど。
聴くものの関心を引きつけながら、聴き手の表情や反応と対話しながらのお話。
これは言い訳ですが下手な要約を許さないので、来年春に第5期が開講される池谷薫ドキュメンタリー塾、または12/16(日)にシネ・ヌーヴォで上映される『ルンタ』12:50の回後の池谷さんの話をお聞きください!
トークイベント前にも短い舞台挨拶があったのですが、その中の言葉がトークの内容を象徴していました。
「最近はなんか人権という言葉が軽く使われていますよね。
この映画をご覧になって、皆さんはどうすればいいのか重い気持ちになっていると思います。
今はどうするか分からなくても関心を持ち続けてください。
私は映画の感想で一番嬉しいのは、チベットに行きたくなりました、というもの。」
確かに池谷さんはトークで人権という言葉を軽々しく使ったりせずに、こういう事実がある、こんなこともあった、と聴くものを考えさせ関心を持たせる話し方をされていました。
今回の『池谷薫監督特集』は12/14(金)まで元町映画館で、12/15(土)から12/21(金)まで大阪のシネ・ヌーヴォで開催されています。
今からでも遅くはありませんので劇場へ駆けつけてください!
ご来場をお待ちしております!
(高橋)
■□■市民社会フォーラム第105回映画鑑賞会■□■
世界人権宣言70周年記念:「人間」を撮る-池谷薫監督特集開催!
1948年12月10日にパリで開催された第3回国際連合総会にて採択され、“すべての人間が生まれながらに基本的人権を持っている”ということを初めて世界的に公式に認めた「世界人権宣言」。この12月10日に「世界人権宣言」が70周年を迎えることを記念し、「人間の尊厳とは何か」を追い求めて作品をつくり続ける池谷薫監督の特集上映が元町映画館とシネ・ヌーヴォにて開催されます。
市民社会フォーラムとしては、両館での監督トークイベントを鑑賞会として位置付けます。
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