【レポート】『沖縄スパイ戦史』&三上智恵監督トーク(2018/9/22土@元町映画館)

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元町映画館のイベントレポートからの転載です。

2018.09.25
『沖縄スパイ戦史』三上智恵監督トーク開催!

少年ゲリラ兵、軍命による強制移住とマラリア地獄、やがて始まるスパイ虐殺…。戦後70年以上語られることのなかった沖縄における陸軍中野学校の〈秘密戦〉を追い、現代の自衛隊増強やミサイル基地配備などの危険性までも切り込んだドキュメンタリー『沖縄スパイ戦史』。公開を記念して、三上智恵監督のトークを開催しました!
三上監督はアナウンサーとして毎日放送に入社、その後琉球朝日放送の開局時に沖縄へ移住されました。同局のローカルワイドニュース番組のメインキャスターを務めながら、数々の沖縄がテーマのドキュメンタリー番組を制作されています。その後、フリーに転身し映画沖縄三部作(『標的の村』/『戦場ぬ止み』/『標的の島 風かたか』)を劇場公開しました。
共同監督の大矢英代監督は、三上監督が琉球朝日放送を辞める直前に入ってきた後輩だそうです。学生時代に9ヶ月間、波照間島に住み込み人間関係をつくりながら取材をします。彼女だからこそ証言してくれた、と三上監督はおっしゃられていました。
沖縄本島の取材は主に三上監督が、波照間のほか与那国島、石垣島、アメリカの取材は大矢監督が担当しています。
大矢監督の明るさに三上監督は随分助けられたそうです。
この映画は昨年5月頃、テレビ局に大きな枠が空いたから何か作らないかというドキュメンタリー・ジャパンからの依頼から始まりました。本作の基になる企画を書きましたが落ちてしまい、その悔しさをバネに映画にされたそうです。 三上監督は沖縄三部作で止められなかった今の沖縄、日本の流れを止めたい、その為には大きな杭を打つしかない、と沖縄戦を題材にします。
沖縄戦の話はしたくない、思い出すだけで辛いとPTSDのようになっている戦争体験者へ地道に取材を続け、これまで語られてこなかった沖縄戦を描きました。
「どうすれば沖縄のおじいやおばあが背負っている重い荷物を解けるのか、私たちが代わりに背負って走るしかない、辛い経験の話を聞き、強い覚悟で映画という形にする」という三上監督の想いが映画から見えてます。
劇中で流れる「本部ナークニー」が心に残ります。是非、劇場でご覧ください。
(和田)

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          『沖縄スパイ戦史』&三上智恵監督トーク

今回は元町映画館で公開される 『沖縄スパイ戦史』です。

日 時 9/22(土) 17:30の回上映終了後 
会 場 元町映画館
登壇者 三上智恵監督
※当日映画を観られた方対象、参加無料
 当日10時より受付順に整理番号を発行し、定員に達し次第受付終了になります。

『沖縄スパイ戦史』三上智恵監督トーク開催決定!
少年ゲリラ兵、軍命による強制移住とマラリア地獄、やがて始まるスパイ虐殺…。戦後70年以上語られることのなかった沖縄における陸軍中野学校の〈秘密戦〉を追い、現代の自衛隊増強やミサイル基地配備などの危険性までも切り込んだドキュメンタリー『沖縄スパイ戦史』。
公開を記念して、三上智恵監督のトークを開催いたします! 

『沖縄スパイ戦史』公式サイト http://www.spy-senshi.com/
元町映画館 http://www.motoei.com/