しんぶん赤旗(2018/10/11)に報道記事が載りました。
市民社会フォーラム第227回学習会
雨宮処凛×松尾匡「どうする?日本の経済と格差社会」
日 時 2018年10月7日(日)14:00~17:00(開場13:30)
会 場 NSビル9階(大阪市中央区)
共 催 大阪を知り・考える市民の会/ひとびとの経済政策研究会
アベノミクスの成果として企業収益の増大、失業率の低下、有効求人倍率の急上昇、雇用の拡大などが言われていますが、人々の暮らしとしては景況感は良くなっていません。
他方で、安倍政権は「骨太の方針」と称して「財政健全化」を理由に、来年10月に消費税を10%に引き上げるとともに、社会保障の一層の削減をすすめようとしているので、景気を冷え込ませ、人々の生活不安をいっそう高めるデフレスパイラルに陥りかねません。
とくに、「就職氷河期」を経験した40代前後の「アラフォー世代」の将来不安を可視化しこれを解決しなければ、今後大きな社会問題となるリスクがあります。
安倍政権の経済政策に対抗し、貧困と格差を是正し人々が豊かに暮らせる経済政策はどうあるべきか?
『そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学 』(共著、亜紀書房)を著し、社会保障への積極的な財政出動を唱える経済学者・松尾匡さんと、
『非正規・単身・アラフォー女性 「失われた世代」の絶望と希望』(光文社新書)を著し、貧困と生きづらい社会の現状を取材している作家・雨宮処凛さんとの対談企画を開催します。
■雨宮処凛さん
1975年、北海道生まれ。作家・活動家。
愛国パンクバンドボーカルなどを経て、2000年、自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版/ちくま文庫)でデビュー。
以来、いじめやリストカットなど自身も経験した「生きづらさ」についての著作を発表する一方、イラクや北朝鮮への渡航を重ねる。
06年からは格差・貧困問題に取り組み、取材、執筆、運動中。メディアなどでも積極的に発言。3・11以降は脱原発運動にも取り組む。
07年に出版した『生きさせろ! 難民化する若者たち』(太田出版/ちくま文庫)はJCJ賞(日本ジャーナリスト会議賞)を受賞。
「反貧困ネットワーク」世話人、「週刊金曜日」編集委員、フリーター全般労働組合組合員、「こわれ者の祭典」名誉会長、「公正な税制を求める市民連絡会」共同代表。
■松尾 匡(まつお・ただす)さん
1964年、石川県生まれ。1987年神戸大学大学院経済学研究科入学、数理マルクス経済学の泰斗、置塩信雄に師事する。
1992年、神戸大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。1992年から久留米大学に奉職。2008年から立命館大学経済学部教授。
主流派経済学を理解したうえで、数理モデル分析やゲーム理論を駆使できる、日本では数少ないマルクス経済学者の一人。
近年はリフレ派ニューケインジアンとして、日本経済の批評を行っている著書『この経済政策が民主主義を救う: 安倍政権に勝てる対案』『自由のジレンマを解く』『ケインズの逆襲、ハイエクの慧眼』等多数。