元町映画館のイベントレポートから転載しました。
2018.06.05
『獄友』スペシャルトーク開催しました!
やってないのに全員殺人犯!?冤罪被害者5人の友情と絆を描いた『獄友(ごくとも)』。公開を記念して2部構成でイベントを開催しました。
第1部は〈えん罪救済センター〉の学生ボランティア甲南大メンバーたちによるトークでした。
えん罪救済センター(イノセンス・プロジェクト・ジャパン)の成り立ち、活動報告など、クイズコーナーもあり、盛り上がりました!学生ボランティアは現在、甲南・立命館・龍谷の3校で約150人いるそうです。
イノセンス・プロジェクト・ジャパンの副代表でもある甲南大の笹倉先生は日本の再審のハードルの高さも問題だとおっしゃっていました。裁判所、検察庁だけでなく弁護士会、研究者、マスメディア、そして市民がいま一度取り組んでいくべきでしょう。
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第2部は金聖雄監督と金泰洪(キム・テホン)さんによる対談でした。
金泰洪さんは1981年韓国留学中にスパイ容疑で逮捕され、1996年まで服役、昨年2017年に無罪確定になりました。
観光地に行っただけで国家機密探知、新聞を読んだら国家機密探知などスパイ行為があったと、35日間監禁した状態で拷問・脅迫され、捜査側のシナリオ通りに自白させられたそうです。
えん罪で奪われた時間は取り戻せません。金泰洪さんの芯の強さが印象的でした。
韓国とは違い、日本は再審の扉が重いと金聖雄監督。映画や音楽などいろんな形でコラボして少しずつ動きを進めていけたらなとも。
『獄友』が上映中の6/11(月)には、映画にも登場する“獄友”のひとりである袴田巌さんの高裁決定がくだされます。この機会に、冤罪被害を失くすためにまず関心を持っていただき、彼らの真の姿と思いを映画で感じていただけたらと願っています。
(和田)
■□■市民社会フォーラム第91回映画鑑賞会のご案内■□■
『獄友』&金聖雄監督トーク
日 時 6/2(土) 12:20の回上映終了後
会 場 元町映画館2Fイベントルーム
プログラム
第1部 14:20~ えん罪を知る
登壇者:えん罪救済センターボランティアメンバー
第2部 14:50~ 対談:冤罪被害者・金泰洪さん×金聖雄監督
登壇者:金泰洪さん、金聖雄監督
※当日映画を観られた方対象、参加無料
今回は元町映画館で公開される『獄友』です。
冤罪をテーマに「SAYAMA みえない手錠をはずすまで」「袴田巖 夢の間の世の中」といった作品を手がけてきた金聖雄監督が、人生の多くの時間を刑務所の中で過ごし、互いを「獄友(ごくとも)」と呼び合う冤罪被害者たちにカメラを向けたドキュメンタリー。「SAYAMA みえない手錠をはずすまで」でその姿を記録した「狭山事件」の石川一雄さん、「袴田巖 夢の間の世の中」でも描いた「袴田事件」の袴田巌さんのほか、「布川事件」の桜井昌司さんと杉山卓男さん、「足利事件」の菅家利和さんという5人が、同じ痛みを抱えるものとして互いを支え合う様子や、獄中での出来事や出所後のそれぞれの人生を改めて語る姿を通し、奪われた時間の中で彼らが失ったもの、得たものは何か、そして司法の闇や人間の尊厳とは何かを描き出していく。
元町映画館公式サイト http://www.motoei.com/
『獄友』公式サイト http://www.gokutomo-movie.com/