市民と科学者学習会・・線量の測定で分かること・・
と き 2017年8月27日(日)13:00~17:10
ところ 京都大学理学部セミナーハウス
主 催 あいんしゅたいん「CAS放射線ネット」(JST採択事業)
「サロン・ド・科学の探索」共同企画
共 催 市民社会フォーラム
参加費不要
***プログラム********
13:00-13:10 挨拶 物理学会京都支部長 田中貴浩
13:10-14:40 「世界に広がる線量測定市民運動」小出重幸(日本科学技術ジャーナリスト会議理事 前会長)
質疑応答 10分
14:50-15:10 エンターテインメント 伊藤早苗(福島南相馬避難者)
休憩 10分
15:20-16:10 「福島事故後の放射線計測に関わって」谷畑勇夫(大阪大学核物理センター教授)
質疑応答 10分
16:20-17:00 議論
17:00-17:10 閉会 まとめ 坂東昌子
今、全国で、放射線の線量を測定する方々が増えています。
ここ、京都でも「チームゆりかもめ」が発足して、親子や高校生がいろいろな場所で線量測定を始めています。
それらを集めるといろいろなことが見えてきます。
「京都と福島でどれほど違うのか」「山の上ではどうか」など、さらには、「大きな単位や小さな単位が出てきて、どう比べていいのかわからない」といった混乱も起きています。
昨年、福島の方の中で熱心に勉強されている方が、「広島長崎の原爆被害、ビキニ事件、チェルノブイリの原発事故、そして福島といろいろな災害の様子を一生懸命、
広島に行ったり、東京都立第五福竜丸展示館(1976年設立)に出かけたりと、いろいろじかに見てきました。
このような惨事で頭の中はいっぱいですが、どれがどれくらいの被害なのか、放射線量規模や線種も分からず、雑然としています」といわれました。
線量についてのしっかりした判断ができ、いろいろな調査もしっかり押さえて考えてみようと、市民と科学者の共同の勉強会を計画しました。
そこで、3・11事故直後から全国の物理学者を集めて即刻線量調査を行ったリーダである谷畑勇夫先生に、
線量調査をどのようにして、行ったかのお話をしていただき、しっかりした知識を身に着けたいと思います。
さらにできれば、最近問題になっているセシウムボールや、日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」の作業員被ばく事故についても、
いろいろな憶測がとびかっていますが、どこまでわかっているのかしっかりわかりたいですね。
小出さんには、福島県・三春町、福島高校と世界の高校生のプロジェクト、そして市民科学運動としてのSafe Castなどを、紹介していただき、国際的な運動への広がりの意味などを話していただきます。
さらに、その間に、福島から避難されている伊藤早苗さんが福島民話の紙芝居を披露してくださいます。
福島弁での民話は迫力があって、みんな引き付けられます。
伊藤さんは、フランスのテレビにもヒアリングで出演された経験があり、また、紙芝居披露では京都新聞に紹介されていて、とても評判になっています。
とてもたくましい元気な方です!
今回は、市民社会フォーラムの共催、あいんしゅたいんのサロン・ド・科学の探索との共同企画です。