【動画】足立了平×本田宏「口から見える貧困 健康格差の解消を目指して」(2018/2/1木@神戸)

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市民社会フォーラム第210回学習会
口から見える貧困 健康格差の解消を目指して

日時 2018年2月1日(木)18:30~21:00(開場18:00)
会場 元町館「黒の小部屋」(元町映画館2階)      
講演①歯科疾患の健康格差とその解消をめざして
講師 足立了平さん(神戸常盤大学教授、歯科医師)
講演②社会保障切り捨て日本への処方せん
講師 本田宏さん(NPO法人医療制度研究会副理事長、医師)

深刻化する子どもの貧困は、子どもや親など個人の問題ではなく社会の問題として、「子どもの貧困対策法」が2013年に制定され、政府も重要な課題としています。

しかし、「貧困と健康格差」の関係、とりわけ「口腔崩壊」にまでいたる「子どもの歯と口腔の健康格差」の実態は十分に可視化されていません。

兵庫県保険医協会編『口から見える貧困 健康格差の解消を目指して』(クリエイツかもがわ、2017年)によると、兵庫県内で学校歯科健診で治療が必要な生徒の未受診率は65%、口腔崩壊の子どもが35%の学校にいるという衝撃的な実態があり、健康格差は口腔内でも見られ貧困問題との関係が推測されています。 

他方、貧困と格差の是正のためには社会保障の充実が不可欠であるのに、安倍政権は医療費を中心に社会保障費を年間1300億円削減し続けるなど、「痛みをともなう構造改革」を進めた小泉政権以上に福祉切り捨てを進めています。

今回の学習会では、歯科医療から見た貧困と格差の問題を問うている歯科医師の足立了平さんと、小泉政権時代から医師不足など医療崩壊を告発してきた医師の本田宏さんに、お話しいただきます。

■足立了平(あだち・りょうへい)さん
1978年歯科医師免許取得後は神戸市立中央市民病院、神戸市立西市民病院などに勤務し、2008年から神戸常盤大学短期大学部口腔保健学科教授。
兵庫県保険医協会副理事長、「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会世話人。
著書に共著『口から見える貧困 健康格差の解消を目指して』(クリエイツかもがわ)など。

■本田宏(ほんだ・ひろし)さん
1979年医師免許取得後は36年間外科医として生活、最後の26年間は全国一医師不足の埼玉県の地域急性期病院(済生会栗橋病院)で勤務。
2014年に還暦を迎えたのを機に、2015年3月で外科医を引退、医療再生のために情報発信活動に加えて市民活動等へ積極的に参加し、国民の幅広い連帯を目指している。
著書に『本当の医療崩壊はこれからやってくる!』(洋泉社)など。